芋煮会とは?東北の魅力を味わう秋の風物詩、芋煮会を解説します。
芋煮会は、地域ごとに様々な歴史や背景を持ち、秋の風物詩にもなっています。この記事では、芋煮会の歴史や発祥の地、季節や気候に合わせた開催時期のポイントを解説します。また、芋煮と芋炊きの違いや、地域ごとの芋レシピ煮の特徴についても解説します。
目次
芋煮会の歴史と発祥
芋煮会は、古くから地域ごとに受け継がれてきた伝統行事です。秋の恵みに感謝し、地域の絆を深める場として重要な役割を果たしてきました。 この記事では、芋煮会の歴史と発祥、そして芋煮会がどのようにして各地に伝わっていったのかを解説します。
芋煮会の歴史と背景
芋煮会の歴史は、1600年代半ば江戸時代に遡ります。 芋煮会は地域ごとに異なる特徴や伝統を守りつつ毎年開催されてきました。河原に地域の人々が集まり収穫したての里芋をこんにゃくや野菜等と一緒に大鍋で調理してみんなで味わい、鍋を煮ている間は、集まった人々で交流を深めました。その当時からの伝統を受け継ぎ現代でも家族・友人・地域・学校・職場などのグループで集まって芋煮会が開催されています。
芋煮会発祥の地
発祥の地として有名なのが、山形県中山町です。 中山町は、最上川のほとりに位置し、
当時最上川舟運の終点だったといわれる中山町長崎付近は、山形県の酒田市経由で運ばれてきた荷物が取引される場所でした。荷運びの舟が到着した事を荷受人に知らせる通信手段が当時なかった為、荷運舟の船頭達は荷受人が現れるまで
何日も待たされる事があり退屈をしのぐために河原で鍋を囲んで宴をひらいていたという。
船着場の近くに里芋の名産地である小塩集落があったため手に入れた里芋と積み荷の棒ダラなどを大鍋で煮て食べていたのが発祥とされている。
芋煮会の季節と開催時期のポイント
芋煮会は、秋の風物詩として多くの人々が楽しみにしているイベントです。
秋の季節と芋煮会
秋の季節が訪れると、東北地方各地で芋煮会が開催されます。河川敷や公園で大鍋を囲んでの芋煮会は、秋の風物詩ともいえる光景です。とくに山形県では、「芋煮会」は新年会や忘年会と並ぶ年間行事の一つであり、「芋煮」は県民の団らんに欠かせないイベントです。収穫時期である秋に里芋を使って行われる芋煮会は、家族・友人・地域・学校・職場などのグループで集まり、交流が深まる場でもあります。
芋煮会開催時期と気候のポイント
芋煮会は主に9月から11月にかけて行われます。主に河原で開催される芋煮会は、天気はもちろん風の強弱にも左右されます。山形新聞にはこの時期、「芋煮会天気情報」という珍しい天気予報が載っています。天気・気温・風の強弱から最適・敵・可・不可かの情報が掲載されています。この情報を頼りに、多くの県民が河川敷に繰り出します。
芋煮と芋炊の違いを解説!
里芋とお肉を使った汁物の鍋を河原で囲む行事である芋煮会に似た行事が、愛媛県にもあります。愛媛県での呼び名は芋炊。これらの料理にはそれぞれの由来や意味があり、調理方法も違います。では、芋煮と芋炊の違いについて詳しく解説していきます。
芋煮と芋炊の違い
芋煮は、東北地方を中心に行われるイベントです。最上川を利用する船乗りたちが、出航町の時間に河川敷で、船荷の棒鱈と里芋を一緒に煮て酒盛りをしていたのが、芋煮のはじまりとされています。芋炊は、愛知県で行われるイベントです。お籠りと呼ばれる伝統行事でふるまう鍋に、各自が地元名産の里芋を持ち寄ったことがそもそもの始まりといわれています。どちらも家族・友人・地域・学校・職場などのグループで集まって河原で開催されます。
地域別芋煮レシピの特徴
主に東北地方で食べられている芋煮。 ただし、地域ごとに食材や調理法が異なり、独自の特徴を持っています。
地域特有の芋煮の食材とレシピ
芋煮の基本的な具材は里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎですが、地域や家庭によって味付けや具材の種類に違いがあります。山形県の庄内地域では、具は牛肉の代わりに豚肉で、その他具材は厚揚げ、こんにゃく、ねぎなどです。味付けは豚肉に合うように味噌仕立てが定番です。そのほかの内陸部は牛肉を使った醤油味の芋煮ですが、最上地域では、豊富にとれる山菜やきのこを入れたり、置賜地域では馬肉を使った塩味仕立ての芋煮が食べられています。宮城県、福島県は山形県の庄内地域と同じく牛肉の代わりに豚肉を使った味噌仕立ての芋煮です。岩手県は牛肉の代わりに鶏肉を使った醤油仕立ての芋煮です。
芋煮会の文化と地域性
山形県を中心に広がる芋煮会の文化は、地域ごとの特色と魅力を際立たせています。毎年9月に行われる日本一の大鍋で炊く日本一の芋煮会フェスティバルは、山形の秋の風物詩として有名なイベントです。県内外から集まる人々が、芋煮を囲んで交流し、地元の食材や食文化を楽しむことができます。地域の歴史や伝統、魅力が詰まった芋煮会は、東北地方の人々にとって大切な存在となっています。一つの大きな鍋を囲んで心温まるひとときを過ごし、豊かな地域文化に触れることで、芋煮会ならではの絆を感じることができるのです。
全国の芋煮会
東北各地で愛されている「芋煮会」は、全国に個性的な魅力が伝わっています。各地の芋煮会は、秋の風物詩であり、それぞれの地域が自慢の食材や風習を盛り込んだ独自の芋煮会を開催しています。
全国各地の芋煮会イベント
山形県「日本一の芋煮会フェスティバル」
毎年9月、山形市内の馬見ヶ崎川河川敷を会場に開催している。左岸(街側)の河川敷では直径6mの「鍋太郎」と名付けられている山形鋳物のアルミ合金製大鍋に約3万食の山形風「牛肉しょうゆ味」芋煮がつくられ、右岸(山側)では直径3mの大鍋で庄内風「豚肉みそ味」芋煮約5千食分が作られる。2023年は9月17日(日)に開催される。
福島県「風とロック芋煮会」
会場は福島県内で変遷している。音楽がメインのイベントであるが、アーティストが観客に芋煮を手渡しするなど、芋煮を介した交流が見られる。振舞われる芋煮は味噌仕立てです。2023年は9月9日(土)10日(日)白河市しらさかの森スポーツ公園で開催される。
その他、栃木県や茨城県、大阪府や鹿児島県などで芋煮イベントが開催されています。東北地方を中心に全国各地で行われる芋煮会フェスティバルは、地域の人々と観光客が集まる楽しいイベントとなっています。
関東で参加できる芋煮会
この度、ロアフレンドでは、千葉県市川市の河川敷で芋煮会を開催する事を決定しました。
なかなか地元に帰って芋煮会をする機会の無い東北出身の方、芋煮会って聞いた事はあるけれど参加した事が無い方など皆さまのご参加お待ちしております。
2023年09月30日(土) 13:00~
📍至:市川河川敷
LINE友達登録で最新イベント情報をゲット
ロアフレのLINE公式アカウントでは最新のイベント情報をお届けしています。
すぐに埋まってしまうイベントもあるので友達登録しておいて情報をゲットしましょう。